2023年12月をもって「ジュニアNISA」が終了となります。
そこで2023年時点での、わかっていることをまとめておきます。
【今年で最後!】2023年のジュニアNISA概要
ここでは、ジュニアNISAの口座開設に必要な知識と、出口に関する知識の2つに分けて記載します。
既にジュニアNISAで運用している方は、後半の「出口戦略」部分を読み抜け漏れがないか確認してください。
ジュニアNISAの制度、口座開設についてのポイント
①口座を開けるのは、日本在中の0~18歳の方が対象
②1人あたり80万円まで投資が可能(12月20日頃までに入金を済ませる)
③運用益が非課税になるのは、株式・投資信託等の投資で得られる配当金や売買益
④楽天証券では新規のジュニアNISA口座開設は9月末で終了
ポイントは2つ。
・対象の子どもや孫がいる方は、9月中にジュニアNISAの口座開設の手続きをしましょう。
・1人あたり80万円まで投資ができるので、12月20日までに入金を終わらせておきましょう。
運用の出口についてのポイント
すでにジュニアNISAで運用中の方はこちらをチェックです。
⑤対象者が18歳の年末頃になるまで放置でOK!(ロールオーバー等の手続き不要)
⑥2024年以降に払い出しが可能(18歳以下であってもOK)※全額の払い出しのみ
すべての銘柄を払い出し→ジュニアNISA口座自体が廃止になる
⑦ただし、18歳を越えて保有すると、投資している商品は子供名義の特定口座に移管される。→つまり課税されてしまうので、出口戦略としては18歳になるタイミングで頃合いを見て売却したほうがいい。
ポイントは2つ。
・対象者が18歳になる誕生日前後まではほったらかし投資でOK!
・しかし非課税で利益を確定するには、18歳になる年末ころまでにジュニアNISAで運用しているすべての銘柄を売却する必要あり。
【18歳になるころに】売却タイミングが勝負所
せっかく長期で運用しているジュニアNISA。
しかしいつまでも放っておけるわけではありません。
現状のルールでは、18歳の誕生日を迎えた年末ころ、ジュニアNISAで運用中の銘柄は「特定口座(もしくは一般口座)」に移管されてしまいます。
つまり、「非課税口座」→「課税口座」への移管になるので、利益の20.315%が課税されてしまいます。
このことを忘れていると、これまでコツコツ時間をかけて運用した利益に税金がかかってしまい、利益のすべてを手にできなくなることも。
さら「売却=ジュニアNISA口座の廃止」となるので、ジュニアNISA口座で運用している全銘柄を売却する必要があります。
つまり、すべて一括で売って換金しなくてはいけないということ。
タイミングをみながら少しずつ売却することができないので、注意が必要です。
どのタイミングで現金化するのかが大事になってきますね。
口座開設は早急に!入金余力がある人は12月中に!
今回は、2023年12月で終了するジュニアNISAについて、わかっていることをまとめてみました。
ジュニアNISAに興味があるけれど、まだ口座を開設していない方は8月中に取りかかりましょう。
そして、泣いても笑っても入金できるのは2023年の12月まで。
80万円出も侮るなかれ。
時間を味方にすることで、元本の倍の運用益も理論上可能です。
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われわれに有利なジュニアNISAの非課税制度を利用して、最大限教育費を捻出できるように出来ることからやっていきましょう。
お金は、きっと選択肢を大きく広げてくれるはずです。